動かなくなった車をズルズル……と引きずるように引っ張っている、特殊な車両を見たことはありませんか?そう、それは「レッカー車」です。
交通事故に限らず、冠水や火災などで車が自走できなくなってしまうことはよくあること。自分の車が事故車になりレッカー車に運ばれた、という経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、「レッカーが必要な車とはどんな車か?」「レッカーの依頼はどこにすればいいのか?」などについてまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
レッカーが必要となるのは、主に車が自走できなくなってしまったときになります。自走できない車を修理工場などに移動させるためにレッカー移動するのです。ここでは、どんな場合に車が自走できなくなり、レッカーが必要となるのか、よくある事例をご紹介します。
よくあるのが、走行中にパンクしてしまい自走できなくなった車がレッカー移動されるというケースです。固いものを踏んでしまったり、タイヤが弱っていたり、ささいなことでもパンクの原因となりますので、いつ起こっても不思議ではないレッカー要因です。
走行中にエンジンが止まってしまったり、ブレーキが利きづらくなったり……。自動車も機械ですから、思いがけないところで突然故障してしまうこともあります。そんな場合、故障したまま走行を続けるのは危険なので、レッカー移動させて修理へ出すことが多いでしょう。
対向車とぶつかったり、ガードレールに突っ込んでしまうなど、突然の事故により自走ができなくなってしまう車もよくあります。そういった事故車もよくレッカーで見かけますよね。
あまり知られていないかもしれませんが、悪質な駐車違反などがあった場合、警察によって強制的に車が移動させられてしまうことがあります。このときにも、レッカー移動が活用されます。
事故車などのレッカー移動を依頼する機会は、あまり多くないものです。「思いがけない場所で事故を起こしてしまった!早くレッカー移動させて修理に出したいけれど、どうやって運べばいいの?」と悩んでしまう方もいるかもしれません。
実はレッカー移動は、いろんなところに依頼することができるのです。ここではどういったところにお願いすればよいのかについてご紹介します。
ほとんどの保険会社は、加入者から依頼があればレッカー移動の手配をおこなってくれます。無料でおこなってくれる会社もあれば、一定の費用がかかる会社もありますので、まずは自分の加入している保険会社のサービス内容を確認してみるとよいでしょう。
JAF(日本自動車連盟)に連絡すると、レッカー移動を手配してくれます。JAFでレッカーを依頼する場合、JAF会員であれば基本的に無料(無料距離は上限あり)となりますが、非会員の場合は有料となります。加入している保険会社のレッカー費用と比較し、どちらがお得になるのかを考慮してから選ぶとよいでしょう。
事故を起こした場合、すぐに警察に連絡することになりますが、警察側からレッカー業者を紹介してもらえることがあります。
自分の加入している保険会社へすぐにレッカー手配の連絡ができたり、JAFへのレッカー依頼に慣れていたりする場合は、お断りすることも可能です。
一方、「事故で頭がいっぱいになってしまい、レッカー手配どころじゃない!」という場合は警察にお任せしてしまってもよいかもしれません。警察にレッカーをお願いすると、少し高めの費用になってしまうことも多いのですが、安心してお願いできるという点がメリットとなります。
一番望まない形でのレッカーは、事故車としてレッカーされること以上に、駐車違反をしたことにより警察に運ばれてしまうことでしょう。レッカーされた車を取りに行かなくてはならず、また罰金の支払いも発生します。
考えただけでため息が出ますよね。違法駐車はやめるようにしましょう。ここでは、駐車禁止違反によりレッカー移動された場合についてご紹介します。
当然ですがすべての違法駐車がレッカー移動されるわけではありません。警察は交差点の近くなどで違法駐車があった場合など、「このまま駐車しておくと危険」と判断した場合にレッカー移動をおこないます。
「ものすごく遠くに移動させられてしまうのでは……」という心配をしている方もいるかもしれませんが、違法駐車にもとづくレッカー移動には法律で距離的制限が設けられています。道路交通法により、「違法駐車場所から50メートルを超えない場所」と定められているのです。
ただし、50メートル以内に移動できる場所がない場合は、50メートルを超えて移動されてしまうこともありますのでご注意ください。
もし違法駐車によりレッカー移動がされてしまったら、レッカー移動にかかった費用は違反者側に負担義務があります。違反した車を運転していた人か、車検証上の使用者・所有者の誰かが支払いをおこなわなくてはなりません。
また、引き取りに時間がかかった場合、保管料も請求されることがありますので注意が必要です。レッカー移動されてしまったら、なるべく早く取りに行くのがよいでしょう。
なおこれらの料金は、だいたいですが1万5千円から2万円程度となることが多いようです。また、レッカー料金にプラスして、駐車違反の罰金が1万5千円~1万8千円程度はかかります。
「すぐ戻ってくるつもりで駐車しただけなのに……」と後悔しても仕方ありません。このようにかなりの出費になってしまいますので、違法駐車にはくれぐれも気を付けましょう。
事故車としてレッカーされる車というのは、(違法駐車などの場合を除き)基本的には自走ができなくなった車です。車が事故でレッカーされるほど故障してしまった場合、どうすればよいのでしょうか?
車が事故でレッカーされるほど故障してしまった場合は、修理にもかなり費用がかかってしまいますので、思い切って売却や買い替えを検討してみましょう。「事故車であっても売却できるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実は車業界において、事故車の存在価値は非常に高いのです。
日本ではまだまだ事故車に対してネガティブなイメージが強いですが、海外では事故車の需要は高く、海外へ販路を持つ業者が事故車を高額で買い取ってくれたりすることがあります。
また、自走できないくらいボロボロの車であっても、パーツを分解して修理業者などに転売している業者もあります。そういった業者に買い取ってもらえば、事故車であってもそれなりによい値段になることもあるのです。
買取業者によって買取価格はさまざまです。国産車に高額をつける業者もあれば、外国車を優遇する業者もありますので、いろいろな買取業者を探してみるのがお得に売却するコツです。
一括査定サービスを利用して、一度に複数社から見積り査定を出してもらうのもおすすめです。複数社の見積りを見ることで、自分の車の市場価格もわかり、適正な値段で売りに出すことができるでしょう。
なお、新車買い替えと同時に下取りをおこなってくれる車販売店もありますが、下取りの場合はかなり安くなってしまうことも多いため、事故車はできればそういった業者ではなく、買取をしてくれる業者に売ったほうがよいでしょう。
今回は、車のレッカーについて以下のことをご紹介しました。
大きな事故を起こしたり駐車違反をしたりしない限り、なかなかレッカー移動を経験することはありませんが、いざというときのためにレッカーに関する知識は身につけておきたいものです。もし万が一レッカー移動をおこなうことになった場合は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
メディア情報
朝日新聞デジタル2019/7/23 掲載
「何でも屋さん、問合せ70万件メールで即駆け付け」
日刊工業新聞2019/7/5 掲載
「新サービスで勝つ/シェアリングテクノロジーGPS使い成約率アップ」
KBC九州朝日放送2019/5/21 放送
FOR YOU
テレビ朝日2019/5/7 放送
ワイドスクランブル
日経産業新聞2019/3/26 掲載
「困りごと解決-140種対応「アマゾン」目指す、個人同士の基盤作りも」
読売テレビ2018/9/19 放送
かんさい情報ネットten.
BSジャパン2018/8/16 放送
日経プラス10
テレビ番組や新聞に当社事業やサービスについて取り上げられました。